レガシーシステムとは? アイデンティティ セキュリティ業界でよく耳にする「レガシーシステム」という言葉は、時代遅れで停滞した、代替可能な技術を指す言葉として、否定的な意味で使われます。 確かに、一部のアイデンティティ セキュリティベンダーは、従来の意味で「レガシーシステム」であることは明らかです。彼らはイノベーションをあきらめ、新たな投資をしなくなっています。時間、リソース、人員を投入して、顧客から選ばれるようなテクノロジーを生み出すことを放棄したベンダーは、多くの顧客から見放され、忘れられてしまいます。 しかし、レガシーシステムには、長年培ってきた実績やノウハウに基づいた安定性といった、無視できないメリットも存在します。 SailPointは、アイデンティティ セキュリティ分野のパイオニアとして、18年以上にわたって卓越した専門性、...
The Identity Blog
ノーベル賞作家のジョン・スタインベック氏はかつて、「行き先を見つけるには、今どこにいるかを知らなければならない」と言いました。どんな道のりであれ、そこから進むべき道が続いていくという意味で出発点は非常に重要です。 大規模で複雑な大企業向けアイデンティティ・セキュリティには、明確な始点と終点があるわけではありません。1回で終わりというものでもなく、重要なマイルマーカーとビジネス成果を伴う、時間をかけて構築していくプログラムです。このようなマイルマーカーは、プログラムを次の段階に進める前に達成すべき「段階」と考えることができます。 それを、SailPointが「アイデンティティ・セキュリティの段階」という新しい調査で取り組みました。 今年5月から6月にかけて、世界中のアイデンティティ・セキュリティの意思決定者を対象に調査を実施し、アイデンテ...
SCL Healthは信仰に基づく非営利組織で、米国コロラド州とモンタナ州を中心に、すべての患者に安全、高品質、効果的な治療を提供することに取り組んでいます。SCL Healthは28億ドル規模の医療ネットワークをもち、8つの病院、150以上のクリニックを通じて総合ケアサービスを提供しています。 アイデンティティ・ガバナンス管理(IGA)は、医療のなどの規制の厳しい業界には不可欠です。SCL Healthはアイデンティティのモダナイゼーションに全力で取り組んでいます。SCL Healthの最高情報デジタル責任者であるCraig Richardville氏は、「アイデンティティは私たちのすべての活動の基盤となる要素です」と述べています。SCL Healthは長年にわたり自ら開発したID管理システムに頼っていました。しかし、従事者のネットワーク...
筆者:Katherine Cola 100年以上にわたり自動車製造に携わってきたゼネラルモーターズ (GM) は、進化するセキュリティ課題に取り組むため、うまくビジネスを適応させています。同社のアイデンティティアクセス管理ディレクターのTray Wyman氏が、アイデンティティ・セキュリティが組織の戦略において果たす重要な役割について語ってくれました。 ID棚卸疲れを極力減らし、新規採用/異動/退職を自動化し、リモートワーカーにコラボレーションとセキュリティを確実に提供することがカギとなっています。また、GMはデータベースに基づいた意思決定を行うため、ビッグデータと人工知能に投資を続け、SailPointと組んでリスクに基づいた承認の自動化に取り組んでいます。 GMが電気自動車や自動運転車に重点的に取り組む中、アイデンティティの重要度は...
筆者:Frank Briguglio、CISSP | SailPoint 公共部門担当ストラテジスト デジタル変革とITモダナイゼーションにより、クラウドデータとアプリケーションの導入がこれまでにないペースで増加しています。今や私たちの境界はリモートユーザーおよび従来とは異なるミッションパートナーに開かれており、それによって従来のネットワーク境界が崩れ、その効果が弱まっています。現在、安全を確保するには新たな手法を導入する必要があります。ゼロトラストとは、米国がこうした「境界のない」世界の王国における鍵を守るために、セキュリティについてどのように考えるのかを表す概念であり、パラダイムシフトとも言えます。 米国国立標準技術研究所(NIST)のNational Cybersecurity Center of Excellence(NCCoE)...
昔からあるSAT試験の問題を思い出してください。「2本の高速列車が同じ方向に異なる速度で進んでいるとしたら、衝突するまでにどれくらいの時間がかかりますか」。SaaSアプリケーション採用に関しては、多くの点で、これは今日のエンタープライズITの現実を表しているようです。SaaSアプリケーションは引き続きどんどん使用されますが、そのスピードに企業は追いつけず、全データを保護しきれません。 平均して、IT部門の認識の3~4倍のSaaSアプリケーションが会社で使用されており、2022年までに、90%の企業が事業目標達成のためにSaaSアプリケーションに依存すると予測されています。問題はSaaSアプリケーションの可視性の欠如であり、さらに、アプリケーションとその中の機密データに誰がアクセスできるかを把握できないことにより、企業のセキュリティ体制に大き...
今日、私達は財布とその中身を守るのと同じように、デジタルアイデンティティを守ろうとしています。私たちのプライベートのデジタルアイデンティティは、日常生活に必要な権限を与えてくれます。支払いのために銀行口座にログインをしたり、Facebookで通知を確認したり、夕食にUberEatsを予約したりします。一方、これとは別に、私たちには仕事用のデジタルアイデンティティもあります。仕事上の私たちは、「自分である」という申告を認証された上で、業務に必要な大量のアプリケーションとデータに紐づけられています。ここで、企業の労働状況と、企業を構成するデジタルアイデンティティがいくつあるかを考えてみましょう。 企業の従業員のアイデンティティを集合させたものは、その企業自身のデジタルアイデンティティに相当します。 企業のPIIそのものである「企業のデジタルアイ...
今回の買収は、多くの理由から非常に重要です。まず最初に、2022年までに約90%の企業が、その事業運営をほぼ全面的にSaaSアプリケーションに依存するようになると推定されていることが挙げられます。もしSaaSアプリケーションがどこに存在し、誰がアクセス権を所有しているのかがわからないとしたら、一体どのように全てを保護できるのでしょうか?IntelloがSailPointアイデンティティプラットフォームに組み込まれることで、企業は全てのSaaSアプリケーションを検出し、既に他の重要なアプリケーションやシステムに対して行っているのと同様にアクセスを管理できるようになります。私達は、この現代社会で事業運営に関する要求に次々に応えているお客様に歩くことを強いるのではなく、走れるようにするために存在しているのです。 話が脱線しましたが、簡単に言えば、...
ID管理を大企業のコンプライアンスやアクセス有効化のためのツールであると一般的に考えられていたのは、それほど昔のことではありません。この市場は、コンプライアンスの観点から生まれたものでした。そこから、SailPointはアイデンティティを進化させ、今日の企業のデジタルトランスフォーメーションやクラウドファーストのアプローチを安全に実現させる基盤にしました。今日では、ID管理の世界は広範囲で、セキュリティとリスクの軽減の中心になっています。アイデンティティセキュリティは、今日の企業にとっての新たな境界線、または「ファイアウォール」となっています。今や「ID管理」は、アクセスの提供だけでなく、アイデンティティのセキュリティとリスクの軽減を意味するものになりました。しかし、この話はまだ続いており、実際のところ、ここ1年の出来事によってさらに加速して...