Insights and Thought Leadership

The SailPoint Blog
レガシーシステムとモダナイゼーション

レガシーシステムとは? アイデンティティ セキュリティ業界でよく耳にする「レガシーシステム」という言葉は、時代遅れで停滞した、代替可能な技術を指す言葉として、否定的な意味で使われます。 確かに、一部のアイデンティティ セキュリティベンダーは、従来の意味で「レガシーシステム」であることは明らかです。彼らはイノベーションをあきらめ、新たな投資をしなくなっています。時間、リソース、人員を投入して、顧客から選ばれるようなテクノロジーを生み出すことを放棄したベンダーは、多くの顧客から見放され、忘れられてしまいます。 しかし、レガシーシステムには、長年培ってきた実績やノウハウに基づいた安定性といった、無視できないメリットも存在します。 SailPointは、アイデンティティ セキュリティ分野のパイオニアとして、18年以上にわたって卓越した専門性、...

アイデンティティ・セキュリティの段階

ノーベル賞作家のジョン・スタインベック氏はかつて、「行き先を見つけるには、今どこにいるかを知らなければならない」と言いました。どんな道のりであれ、そこから進むべき道が続いていくという意味で出発点は非常に重要です。 大規模で複雑な大企業向けアイデンティティ・セキュリティには、明確な始点と終点があるわけではありません。1回で終わりというものでもなく、重要なマイルマーカーとビジネス成果を伴う、時間をかけて構築していくプログラムです。このようなマイルマーカーは、プログラムを次の段階に進める前に達成すべき「段階」と考えることができます。 それを、SailPointが「アイデンティティ・セキュリティの段階」という新しい調査で取り組みました。 今年5月から6月にかけて、世界中のアイデンティティ・セキュリティの意思決定者を対象に調査を実施し、アイデンテ...

SailPoint、国家のサイバーセキュリティリスク軽減を目的とするNISTのゼロトラスト実装プロジェクトメンバーに選出

筆者:Frank Briguglio、CISSP | SailPoint 公共部門担当ストラテジスト デジタル変革とITモダナイゼーションにより、クラウドデータとアプリケーションの導入がこれまでにないペースで増加しています。今や私たちの境界はリモートユーザーおよび従来とは異なるミッションパートナーに開かれており、それによって従来のネットワーク境界が崩れ、その効果が弱まっています。現在、安全を確保するには新たな手法を導入する必要があります。ゼロトラストとは、米国がこうした「境界のない」世界の王国における鍵を守るために、セキュリティについてどのように考えるのかを表す概念であり、パラダイムシフトとも言えます。 米国国立標準技術研究所(NIST)のNational Cybersecurity Center of Excellence(NCCoE)...

2つの高速列車:SaaSの競争と非構造化データの保護

昔からあるSAT試験の問題を思い出してください。「2本の高速列車が同じ方向に異なる速度で進んでいるとしたら、衝突するまでにどれくらいの時間がかかりますか」。SaaSアプリケーション採用に関しては、多くの点で、これは今日のエンタープライズITの現実を表しているようです。SaaSアプリケーションは引き続きどんどん使用されますが、そのスピードに企業は追いつけず、全データを保護しきれません。 平均して、IT部門の認識の3~4倍のSaaSアプリケーションが会社で使用されており、2022年までに、90%の企業が事業目標達成のためにSaaSアプリケーションに依存すると予測されています。問題はSaaSアプリケーションの可視性の欠如であり、さらに、アプリケーションとその中の機密データに誰がアクセスできるかを把握できないことにより、企業のセキュリティ体制に大き...

アイデンティティ・セキュリティで今日の企業のデジタル・アイデンティティを保護する

今日、私達は財布とその中身を守るのと同じように、デジタルアイデンティティを守ろうとしています。私たちのプライベートのデジタルアイデンティティは、日常生活に必要な権限を与えてくれます。支払いのために銀行口座にログインをしたり、Facebookで通知を確認したり、夕食にUberEatsを予約したりします。一方、これとは別に、私たちには仕事用のデジタルアイデンティティもあります。仕事上の私たちは、「自分である」という申告を認証された上で、業務に必要な大量のアプリケーションとデータに紐づけられています。ここで、企業の労働状況と、企業を構成するデジタルアイデンティティがいくつあるかを考えてみましょう。 企業の従業員のアイデンティティを集合させたものは、その企業自身のデジタルアイデンティティに相当します。 企業のPIIそのものである「企業のデジタルアイ...

揺れるID管理:アクセス管理のリスクを軽減するアイデンティティ・セキュリティ

ID管理を大企業のコンプライアンスやアクセス有効化のためのツールであると一般的に考えられていたのは、それほど昔のことではありません。この市場は、コンプライアンスの観点から生まれたものでした。そこから、SailPointはアイデンティティを進化させ、今日の企業のデジタルトランスフォーメーションやクラウドファーストのアプローチを安全に実現させる基盤にしました。今日では、ID管理の世界は広範囲で、セキュリティとリスクの軽減の中心になっています。アイデンティティセキュリティは、今日の企業にとっての新たな境界線、または「ファイアウォール」となっています。今や「ID管理」は、アクセスの提供だけでなく、アイデンティティのセキュリティとリスクの軽減を意味するものになりました。しかし、この話はまだ続いており、実際のところ、ここ1年の出来事によってさらに加速して...