Observability & Insights(可観測性とインサイト)

すべてのアイデンティティを明確に可視化

インタラクティブなアイデンティティ グラフで、他にはないレベルの可視性とコンテキストを実現 。リスクの特定、アクセス権限の制御の強化、対応の迅速化のすべてを統合された単一ビューから実行

Diagram showing SailPoint product Observability and Insights

課題とソリューション

IDの死角を実践的なインサイトへと変換

現代の企業では、「誰がどのリソースにアクセスでき、どのようにそのアクセス権限を得たのか」という基本的な問いに答えることすら困難になっています。可視性が不十分な場合、監査が滞り、リスクのあるアクセス権限が放置され、脅威が気づかれないまま拡大する可能性があります。SailPoint Observability & Insightsは、直感的なアイデンティティ グラフでこの課題を解決します。断片化されたデータを統合し、実践的なコンテキストへと変換することで、より的確な意思決定を支援します。

課題

  • システムが分断されており、アイデンティティ(ID)の全体像が見えにくい

  • リスクの高い権限は、手遅れになるまで見過ごされがち

  • 手作業による監査や調査が、時間とリソースを消耗させる

  • 脅威の優先順位付けに必要なコンテキストが不足している

解決策

  • アイデンティティ、エンタイトルメント、アクセス経路を一体化してインタラクティブに表示

  • 豊富なコンテキストとフィルタリング機能でリスクを可視化し、最小権限を徹底

  • ロール(役割)の変更や退職をリアルタイムで反映し、最新の状態を維持

  • 影響範囲(Blast radius)とリスク ヒートマップで監査やインシデント対応を迅速化

ユース ケース

IDに関するインサイトを実践に生かす

どのようなチームでも、戦略からオペレーションまで、明確な可視性によって大きな恩恵を受けます。インタラクティブなアイデンティティ グラフとコンテキストが豊富なインサイトにより、組織はリスク低減とガバナンス強化を両立し、迅速かつ確信を持った対応が可能になります。

戦略的なリスク低減

CISOやセキュリティ リーダーにとって、アイデンティティは主要な攻撃ベクトルとなっており、もはや見落としは許されません。分断されたシステムや隠れたエンタイトルメントによって、確信を持ってアクセスを統制することがほぼ不可能になり、組織をリスクにさらしています。アイデンティティ、エンタイトルメント、アクセス経路を可視化するマップにより、リーダーはアクセス環境の全体像を把握できます。リスク ヒートマップは優先度の高いエンタイトルメントを強調表示し、通常では見られないアクセスを検知することによって重要な異常を浮き彫りにします。その結果、ガバナンス強化、監査対応の証跡確保、ゼロ トラスト成熟度の向上を図ることができます。これらすべてを、SailPoint Identity Security Cloudで実現できます。

オペレーションの効率化

アイデンティティ アクセス管理(IAM)チームは、スプレッドシート、バラバラなログ、そして終わりのないアクセス レビューの要求に追われがちです。たとえば「誰が機密システムにアクセスできるのか」といった基本的な質問に答えるだけでも、何時間もの手作業が必要になることがあります。直感的に使えるアイデンティティ グラフが、こうした複雑さを”見える化“し、直接的および継承されたアクセス経路も、全てを一つのビューで把握可能にします。重複したエンタイトルメントやオーバープロビジョニングされたアカウントも容易に特定・修正できるようになります。組み込みのフィルタリング機能によりレビュー作業が簡素化され、ユーザーの入社、異動、退職時もリアルタイムで反映され、正確性が保たれます。これらによってIAMチームは手作業の負担を軽減し、潜在的なリスクを整理することでアイデンティティの健全性を高め、時間を取り戻すことができます。

インシデント対応の迅速化

クレデンシャルが侵害された際、セキュリティ チームには「数日後の対応」ではなく「数分以内の対応」が求められます。ところが現在のSOCは、サイロ化されたツール間でアイデンティティ データを相関させることが難しく、対応の遅れや侵害の見逃しを招いています。アイデンティティ グラフを活用すれば、アイデンティティ漏洩が関係するすべてのエンタイトルメント、ロール(役割)、アプリケーションを迅速に把握できます。影響範囲(Blast radius)の分析では、どこまで被害が及ぶ可能性があるかが明らかになり、封じ込めと修正の優先順位付けを支援します。アイデンティティ アクセス管理(IAM)とセキュリティ オペレーション間でコンテキストを共有することで、より迅速な連携とミスの削減が可能になります。その結果、封じ込めまでの平均時間の短縮、被害の最小化、そしてアイデンティティ ベースの脅威に対するレジリエンス強化を実現できます。

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SailPointのIdentity Security Cloudなら、インテリジェントなユニファイド アプローチを使用して、組織全体のあらゆるIDに対して、重要なデータとアプリケーションのアクセス権限をリアルタイムで管理および保護できます。

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企業のアイデンティティ セキュリティに不可欠な機能を提供するSailPoint Identity Security Cloudに、ニーズに合わせてアドオンを追加することで、より強固なアイデンティティ セキュリティ プログラムの策定・展開が可能になります。

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Observability & Insightsに関するよくある質問

SailPoint Observability & Insightsとはどのようなものですか?

SailPoint Observability & Insightsは、SailPoint Identity Security Cloudに統合された高度な機能で、組織のIDおよびアクセス環境をインタラクティブなアイデンティティ グラフとして可視化します。アイデンティティ、ロール(役割)、エンタイトルメント、アクセス経路の関係性をマッピングし、「誰が何にアクセスできるのか」「どのようにしてその権限を得たのか」「それが適切かどうか」を即座に把握できるようにします。複雑なアクセス権限のパターンを視覚化し、重複したエンタイトルメントや通常では見られないアクセスといったリスクを浮き彫りにすることで、アイデンティティ データを実践的なインテリジェンスへと変換し、ガバナンスの向上、セキュリティの強化、そして意思決定の迅速化を実現します。

SailPoint Identity Security Cloudとはどのように統合連携されますか?

Observability & Insightsは、SailPoint Identity Security Cloudにネイティブ統合されています。つまり、既に運用されている同じアイデンティティ データやガバナンス ポリシーを活用できるため、追加のコネクタや外部システムとの統合連携は不要です。すべてのコンテキスト情報、メタデータ、フィルタリング機能をSailPoint環境内で直接利用でき、既存のアイデンティティ セキュリティ プログラムをシームレスに拡張します。

最もメリットがあるのはどの担当者ですか?アイデンティティ アクセス管理(IAM)担当者、セキュリティ運用担当者、それともCISOですか?

いずれの担当者も、それぞれの立場に応じた形でメリットがあります。

  • CISOとセキュリティ リーダーは、リスク ヒートマップや通常では見られないアクセスの分析を通じて、アイデンティティ攻撃対象領域を戦略的に可視化し、修正の優先順位付けとゼロ トラスト目標への整合を図ることができます。
  • アイデンティティ アクセス管理(IAM)の管理者は、スプレッドシートやばらばらな状態のログを一体化されたアイデンティティ グラフに置き換えることで、オペレーションを簡素化します。これにより、最小権限の原則を迅速かつ容易に適用し、アイデンティティ衛生(Identity Hygiene)を維持できます。
  • セキュリティ オペレーション チームは、影響範囲(Blast radius)分析とコンテキストを備えたアクセス マップにより、インシデント対応を加速します。これにより、封じ込めを迅速化し、アイデンティティ アクセス管理(IAM)チームとの連携を強化できます。
コンプライアンス監査にはどのように役立ちますか?

チームがサイロ化された記録やアプリケーション間でアクセス経路を手作業で追跡しなければならない場合、監査は停滞することがあります。Observability & Insightsを活用すれば、すべてのID、エンタイトルメント、アクセス経路が、入れ子になったアクセス権限や継承されたアクセス権限を含めて単一のビュー上にマッピングされます。これにより、手作業の負担を軽減し、監査サイクルを短縮するとともに、コンプライアンスを正確かつ確信を持って証明できる体制を整えます。

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