1年間で1万件以上のパスワードリセット処理を実現
セルフサービスによるパスワード管理のおかげで、これまで出来なかったネットワーク外からもパスワード管理が可能になりました。
AmeriGas Propane アイデンティティ・アクセスセキュリティマネージャー
Christopher Martin氏
導入サービス

公益事業
1959年に設立されたAmeriGas Propaneは米国最大のプロパンガス供給会社で、50州全体で170万を超える顧客と1,900のディストリビューターを抱えています。同社の年間売上高は310億ドルに達し、米国最大のプロパンガス供給会社に成長しました。
導入の目的
従業員の生産性を向上させ、アプリケーションへの迅速なアクセス付与とはく奪を提供し、サーベンス・オクスレー(SOX)法に準拠したアプリケーションに対するアクセス・ガバナンスを強化し、監査結果を改善するなど、ID管理改善のためアイデンティティ・プログラムを立ち上げました。同プログラムチームは、他の事業部門にも迅速に拡張可能なアイデンティティ・プログラムの構築を目指しました。
導入前の課題
- マニュアル作業による手間
- 膨大な変更作業で発生する業務負荷
AmeriGasは1万人の従業員、契約社員を抱え、13のアイデンティティ情報ソース、最大1万のアイデンティティと1,600のユーザー・ロール、3,200のアクセス・プロファイル、4万8,000以上のアクセス権限を管理しており、ID管理プログラムを確立させる必要に迫られていました。AmeriGasでは、数百もの権限およびアカウントの追加、パスワード変更、アカウント無効化といったアイデンティティの変更を、毎週大量に処理することが当たり前でした。
アイデンティティ・プロセスはマニュアル作業のため時間がかかり、ユーザー・エクスペリエンスの品質を低下させていました。そのため、優れたID管理を組織全体で運用する新たなアプローチと、成長に応じて拡張可能な柔軟なプラットフォームを導入する必要がありました。
導入後の効果
- 数十万ドルのコスト削減
- アクセス権限付与と監査プロセスの迅速化
SailPointが提供するクラウド型アイデンティティ・プラットフォーム”SailPoint IdentityNow”により、AmeriGasはID管理を刷新しました。
同社は初期段階においてセルフサービスによるパスワード管理にメリットを感じていました。ネットワーク外から利用可能なパスワード管理ツールという、これまで無かった選択肢が増えました。
パスワードのリセットが必要な場合に、社員はサービスデスクに問い合わせていたため、社員向けに適宜利用方法のトレーニングが必要でした。しかし、サービスデスクがセルフサービス・ポータルを社員に案内することで、徐々にポータル利用が増加しました。
パスワードのリセットのセルフサービス化にはかなりの投資効果がありました。セルフサービス・ポータルは最初の1年間で1万件以上のパスワードリセットを処理しました。パスワード1リセット当たりのコストは18ドルで、投資効果がすぐに表れ、数十万ドルのコストを削減できました。
また、同社はアクセス権の棚卸プロセスも改善できました。アクセス権の棚卸とは、ユーザーに適切なアプリケーションとリソースに対するアクセス権を確保するための、システムのアクセス権限を精査するプロセスです。
ユーザーのアクセス権の棚卸を自動化し、入社時の権限付与と監査プロセスを迅速化することで、従業員に適切なアクセス権を付与できるようになりました。
SailPoint IdentityNow導入の決め手
- クラウドファーストの設計
- オンプレミスより保守負担が少ない
- Amazon Web Services(AWS)上で稼働
- カスタマイズをほぼ必要としない
- アイデンティティに関する専門知識を必要としない
- 迅速に移行できる
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